ハーブガーデン20年
2022年 07月 29日
ターシャテューダーさんもおっしゃっていましたが、お庭造りは12年かかると。
私もそう思います。
最初に手を入れ出した中央の庭には店の売れ残りの鉢植えを埋めていたような、
中身がなんなのか分からなくなっている土の入った鉢やポットを引っこ抜いて、
土を庭に戻し、鉢を捨てるという作業を2年くらい続けました。
土を掘ると鉢が出てくるという状況で。掘っては捨て、掘っては捨て、
もう何百鉢と出てきました。
雑草をむしって、土を掘って、鉢を捨て、周辺を耕し、鉢を捨て、鉢を捨て。。。
埋まっているものを捨てると、地面の土が減ってしまうので、
そこへ、腐葉土やリンゾール堆肥を入れて、耕して。
初めて植えたのはイングリッシュラベンダーでした。
当時はまだ品種名などついていない、名もないラベンダーの苗を3株植えました。
新しく開墾してはハーブを植えていきました。
どのくらいの大きさになるのか、どんな色の花が咲くのかも分からないまま
ハーブを見つけたら植えていきました。
多年草なのか、小低木なのか、耐寒性があるのか無いのかなんかも
まったく考えないで、何でも植えていました。
植えた後、毎年観察して、タンジ―はこんなに背が高くなるのかー。
セージは木になるのか―、ローズマリーは死ぬんだー。と、
一つ一つのハーブの事を学んでいました。
ローズマリーは死ぬんだー。という結論に至るまでは
耐寒性のあるという品種も含め、様々な品種を試し、大きな株にしてから植えてみたり、
剪定してみたり、植える場所をあちこち変えたり、
ムシロを蒔いてみたり、ムシロと不織布の二重にしてみたり、
様々やってみました。
函館では冬越し出来る、出来ないが細かく分かったのはこういう実験と観察のお陰です。
ですから、お客様にお答えしているハーブについては
本で読んだ事でも、ネットで調べた事でもないのです。
実際にハーブを植えて、育て、成長と、死んでいくまでの過程を20年間、
様々観察しながら感じた事、理解した事でお答えしています。
20年近く前にタネから育てた1株のセントジョーンズワートは
今ではハーブガーデンいっぱいに増えましたし、
一番最初に植えたイングリッシュラベンダーは10年くらいで古くなり、
今は2代目のイングリッシュラベンダーが大きくなっています。
今年、新しい場所を作りました。
今まで、駐車場だった場所の一部のアスファルトと砂利を撤去してもらい
土を入れてもらいました。
まっさらな所からのスタートは初めてなので、どこから初めてよいものか
ちょっと難しいです。
今年いっぱいは観察しようと思います。
雨がどこに溜まるのか、風はどう吹くのか、雪はどこに落ちるのか、
建物が新しく建ったり、無くなったり、木を植えたり、抜いてしまったり
それだけでも、水の出方や、風の吹き方が変わります。
図面通りではいかないあれこれがいっぱいありますし、
特にハーブたちは自分の好きなように移動するので、
こちら側の好き勝手にも出来ませんし。
これからまた、12年くらいかけて、庭造り開始です。
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by solaogplanta20
| 2022-07-29 00:12
| ハーブ
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