大工さんについて(お家の話)
2022年 08月 27日
ハーブ教室用の建物はほぼ大工さん2人で建てられました。
建築士の富樫さんから「若い大工さんですが、腕はとっても良いんですよ」と
お聞きした大工さんは工藤さんという双子のご兄弟でした。
お兄さんが独立されて、弟さんも一緒に働かれるようになったそうです。
(実はお兄さんが独立前に働かれていた工務店さんも知り合いでした、偶然知って驚きでした。
函館の町の狭さにも驚きですが、大工さんとのご縁の深さにも驚きでした)
我が家は2人の大工さんで、丁寧にコツコツ作られていくという感じでした。
時間はずいぶんかかりましたが、朝から晩まで、時には夜中まで続けられる作業に
不満など一切ありませんでした。
建築中の丁寧なお仕事ぶりも分かっていましたが、
造作の段階になりまして、その丁寧さがより際立ちまして、
予算オーバーの関係で、造作ものを一度やめにしたのですが、
工藤さんに作っていただきたくて、結局またすべて作ってもらうことにしました。
工藤兄弟、お顔も、体型も、話し方まで、そっくりです。
服装のスタイルが違うので、服装判断ですが、1年間も一緒にお仕事してきましたので
私は一発で分かります(笑)ただ、偶然、道で遭遇したら、分からないかも。
心の中では親しみを込めて「お兄ちゃん、弟さん」と、お呼びしておりました。
造作はほぼ工藤(お兄さん)さんが作られました。
作って頂いた たくさんの棚、とっても気に入っております。
素人は簡単に、ここは木で棚を作って欲しい。と言ってしまうのですが、
その棚を作るために、建築士さんが細かく木材の割り振りを計算し、
各サイズに合わせて工藤さんたちが板を接ぎ合わせて、様々な棚板を作って下さるわけです。
工藤さんが、(棚板を接ぎ合わせる時に使う)接着を固定するために挟むクランプを
100個買い足したほどの造作の多さでした。
本当に申し訳ない。本当に感謝しております。
オープンハウスの終わった2月の時点で、まだこれだけの棚用の板がスタンバイしていました。
私からしますと、建築士の富樫さんのこだわり具合は変態だな。と思うのですが、
その変態の富樫さんが「これ、見て下さい。こんな風にやったんですよ。変態でしょ」と
おっしゃるほどの変態ぶりで、
もう、どれだけ手をかけるんですか?というほどの丁寧さでした。
素人の私が見ても何がすごいのか、どれだけ工夫して下さったのか、実はちっとも分かりませんが、
住んでいると、この家が、ものすごく気持ちの良い事は分かります。
建物自体はシンプルに、普通に作って下さいとお願いしましたので、
凝った美しい装飾が、とかというわけではないのですが、見た感じが大変きれいです。
例えば杉の木は節がとっても多いのですが、木材もすべてチェックして、
目立つところは節の目立たないものを使われたり(普通のことかもしれませんが)
棚の取り付け一つとっても、棚受けなどもない見た目がスッキリとつけられています。
様々な始末がキレイで丁寧。
そして、私が今後一生見ないであろう場所さえも、キレイに工夫して作られています。
そういうところを見つけて、富樫さんは「変態だ」と喜ばれていました。
キッチンの棚に、後からマグネットボードを付けてもらいました。
ただボードを貼るだけでなく、はめ込み式に付けられていました。
工藤さんのお仕事はすべて、とってもきれいで、温かみのある感じが伝わってきます。
きちんとしてる。でも、正確だ。でも、がっしりとしている。でもなく、
キレイで、丁寧に作られていて、優しい感じです。
だから、この家にいると、大変気持ちが良くて、優しい空気に包まれているような気がします。
完成した後も、なんだかんだ言いながら、フックや、ハンガーポールを30個くらい
取り付けしていただきました。何かの用事で来られるたびに
「ちょっとスミマセン。また、つけてもらいたいものが10個くらいあるのですが」と、
わざわざお願いして、付けてもらうようなものでもないのですが、
工藤さんに付けてもらった方が良い気分になれそうなので、付けていただきました。
仕事がどんどん増えて、予定にない事もたくさんお願いし、
どれだけ工藤兄弟の手を煩わせるんだというほど、様々なものを作っていただきました。
出来上がった後の現在です。
もう、どれだけ感謝しても仕切れないほど。本当にありがとうございました。
工藤さんたちのお陰で、とってもステキなお家が出来ました。
大切に、楽しんで使っていきます!
建築士の富樫さんと、大工の工藤兄弟とのコンビで、あと5件くらいお家を建ててみたい。
本当にそう思います。
でも、次回もきっと、ここに棚付けたい。と言うと思います。
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by solaogplanta20
| 2022-08-27 00:56
| お家の事
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