優先順位は無垢の床で(お家の話)
2022年 08月 26日
我が家の優先順位一番は無垢の床にすること。でした。
とにかく希望はいっぱいでしたが、予算の関係で、全てを叶えられない事は
流石に分かっていましたので、しっかりと優先順位を出して、
出来る所まで叶えてもらおうと思いました。
1番 無垢の床
2番 本棚を木で作ってもらう
3番 ランニングコストの低い家
4番 自然素材で気持ちの良い家
5番 動線が大事
6番 キッチンは独立で
7番 教室は10人掛けくらいのテーブルが置ける感じに
8番 狭くても良いからランドリール-ムは欲しい
9番 お風呂はバスタブとシャワーブースを置く
10番 出来たら、料理用の薪ストーブをつけたい
実は長年のお家を建てるならこうしたいというイメージがありました。
パリのアパルトマンと、北欧のお家。
スペインと、ノルウェー、どちらも住んでいたこともあり、
良いところをたくさん知っていましたので、もし建てるなら どちらか、
私のスクラップブックのイメージ写真も、そればっかりでした。
ただ、雰囲気だけをマネする北欧風やパリのアパルトマン風というのは嫌でした。
ちゃんと本物で作って欲しい。フランスで使われる床は何の木ですか?
壁は何で出来ているの?スペインでは中はレンガで、その上に塗ってた白いのは
何かしら?ノルウェーのお家は木でできていて、などと、そこからの話になりますと、
輸入のドアや、輸入の材料、オーダーメイドの何。。。と、
いちいち価格がとんでもない話になってきて、
早い段階から、このイメージは優先順位から外しました(笑)当たり前です。
1番 無垢の床も非常に価格が高い物でしたので、そのために細かな希望は
どんどん捨てました。
当初、床のイメージはパイン(マツ)の床だったのですが、
折しも、木材の高騰の時期で、木を使うという事が予算の価格に最も影響するため、
木を使った棚や床をなるべく安く実現するためには道南杉なら。
というのが建築士さんの提案でした。
パインをゴリ押しして、その分、色々な希望を捨てるか、
建築士さんの押す、道南杉を取って、もう少し色々な希望を盛り込んでもらうか?
ここが私の大きな選択の分かれ道でした。
私は後者の道南杉を選択しましたので、後はどんなイメージの家になるのか、
もう予想が付かず、建築士さんのイメージを信じるのみとなりました。
和にだけはしないで。あくまでもヨーロッパが好きなので。と
建築士さんに常にプレッシャーをかけながら、建築士さんが選択するものを信じ、
時々、思いつきなアイディアを口にして、現場の皆さんに迷惑をかけながら
作っていきました。
出来てみての感想ですが、道南杉でよかったのではないかと思います。
2番 本が好きなので、どうしても本棚は木で作って欲しい。できるだけ、たくさん欲しい。
本棚は良く見える場所で、わざわざそこまで行くのではなく、
すぐに欲しい本を取り出せるように、本棚を中心に間取りを考えて欲しい。
背表紙が焼けるといやだから、絶対に直射日光が当たらないように、窓の位置も重要。
と、一番注文が多い場所でした。
3番、4番 せっかく工夫して建てたのに、光熱費がかかりまくるのは絶対に嫌でした。
そのため、お家の作りの部分をしっかりかけてもらいました。
どちらかというと、見た目より質重視。この選択は年齢的な部分は大きいかもしれません。
もし、20代、もしくは30代前半くらいでしたら、見た目のイメージを最優先にしたと思います。
少々の不便さは気にしないので、絶対にモールディングの壁にしてとか、
柄の壁紙とか、輸入ドアとか付けたりしていたと思います。
5番 この動線重視の間取りは建築士さんと一番時間をかけて考えたところでした。
ものすごい面倒くさがりなので、面倒な動きがあるのはとっても嫌でした。
無駄な廊下も、意味のない隙間もいらない。
1日のルーティーンの流れまで説明し、いらない動きを極力しなくてよいように考えました。
新しい間取りが出来るたびに、拡大コピーして、家具の配置を書き込み、
方眼用紙に立面図も描き、実際の動きを脳内でシュミレーションしてました。
そのため、完成した今、ここに不満ゼロです。
6番、8番、9番 すべて、願い通り。
7番 本末転倒ですが、他を優先しすぎて、10人がけのテーブルが置ける
教室スペースの確保が出来ず、6人がけくらいのスペースになってしまった
ことはちょっと反省です。
10番 結構大きな選択だったのは暖房をセントラルヒーティングにするか、
薪ストーブにするか。やはり、一度は試してみたかった薪ストーブを選択。
思い返してみますと、とにかく選択の連続でした。
どちらを優先するか、常に自分への問いかけで、
1つを選択するために3つを諦めたり、
これをやめるから、こちらをやってもらえるかと交渉したり。
自分自身の求めるものの優先順位が分かるきっかけになり、
とってもよい機会になったなと思います。
道南杉の床、無垢の床はとにかく気を使います。しかも柔らかい杉なので
傷も水の吸い込みも他の木に比べて何倍もすごいです。
キャスター付きのイスを使ったら1日で床がスジだらけになりましたし、
ハッと気が付くと、記憶にない傷があちこちについています。
荷物を搬入する方は毎回、こりゃ大変な家だと身構えますし。
たった1滴の水滴も、恐怖です。
床も、棚も、作業台も、テーブルも、全て杉なので、
お茶一つ飲むにも、わざわざお盆に乗せて、絶対つまづかないように歩きます。
(出来てから3か月間は恐ろしすぎて、段ボールを床中に敷いていました)
ですが、すべすべした柔らかい杉の床は温かくて、柔らかいので、足に優しいです。
特に夏場、裸足で歩く時が気持ち良いです。
色々面倒でも、無垢の床でよかったね。と思います。
なんてったって、地元の木ですしね。
落ち着いた道南杉の床に寝転がって、本を読んだりしながら、そう思いました。
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by solaogplanta20
| 2022-08-26 00:23
| お家の事
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