イングリッシュラベンダーの種類について
2023年 05月 25日
ラベンダーもたくさん種類があります。
お尋ねいただくことが多いのでご説明します。
まず、レースラベンダーやフレンチラベンダーは園芸種的な部類です。
ハーブティーにしたり、お料理に使ったりはしませんが、
お花もよく咲くので、寄せ植えや、鉢植えにとっても人気があります。
耐寒性はありませんので、お庭に植えるなら1年草扱いです。
お庭に植えて冬越しをさせたいということであれば
イングリッシュラベンダーをお選びください。
ラベンダーは常緑小低木になります。簡単に言うと木です。草花ではありません。
年数と共に木質化するものです。
イングリッシュラベンダーも現在、様々な品種が出回っております。
花の色が濃い、薄い、花穂が長い、丸い、香りが強い、甘いなど、様々です。
昔からある品種から、近年は改良種、園芸種など、もうそれはたくさん出ています。
お庭に植えて、ラベンダーのお花を楽しむということでしたら、どの品種でも大丈夫。
お花の色や香りで好きなタイプを選んでください。
今、お花がとっても濃い紫の品種のラベンダーが入荷しました。
ラベンダー バレンス ダークバイオレット
最後に、品種を気にされるという方へ
栽培して、ハーブウォーターやチンキを作りたい、ハーブティーにしたいという方は品種が大切です。
一般的にハーブとして様々活用されているイングリッシュラベンダーは
真正ラベンダーをさす場合が多いです。分からない方はお店でもご確認ください。
真正ラベンダー(トゥルー・コモン)
精油や、ハーバルウォーター、チンキを作られたり、ハーブティー、
またはドライやポプリなどにも使われます。
ヒドコート
イングリッシュラベンダーの代表的な品種です。お花は濃い紫色。
イギリスで最も美しい庭の一つとして知られるヒドコート・マナーに由来。
濃紫3号、オカムラサキ
こちら2種は北海道を代表する品種です。北海道の選抜種。香りが良い品種です。
オカムラサキは北海道で有名な品種で、富田ファームさんなどでも精油が売られています。
大型になり、お花は晩生。8月頃の開花です。花穂が長く、青みがかった紫色。
濃紫3号もオカムラサキと並ぶ選抜品種です。濃い紫色のお花で香りも良いです。
お花は早咲き。
ロイヤルパープル
大型で花穂が長いタイプ。お花は濃い紫色
ブルーマウンテン
お花は濃い紫色。花穂が長いタイプ。
北のしずく
もう一つ、ラバンジン系も有名です。ラバンジン系はラバンジン系で成分や効能などが変わります。
真正ラベンダーをお求めの方は間違えないで下さい。
ラバンジン系
(アングスティフォリア×スパイクラベンダーの交配種)
南フランスプロバンス地方で栽培されています。丈夫で育てやすい品種です
耐暑性もあり、夏越しもしやすいタイプです。
グロッソ
ラバンジン系の代表種。丈夫で大きくなります。
プロヴァンス
遅咲きで、淡い青紫色のお花
お庭づくりとして、苗を植えて、大きく育てようとされているのでしたら、
本当はお花の咲いていない株を植えられたほうがよいです。
もし咲いている品種も、私は植える時にお花をすべて切ってから植えます。
また、小さな株よりも大きな株の方が早く根付いて良く育ちます。
植えられる場所の環境が悪い方や、早く大きくしたい方は大きめの株を
選ばれると安心です。
イングリッシュラベンダーを寄せ植えに使いたいとおっしゃる方も多いのですが、
その場合は一年草扱いとして考えられると良いと思います。
イングリッシュラベンダーは特に蒸れや過湿を好みません。
鉢植え栽培などでも、加湿になると枯れこみます。
もし、イングリッシュラベンダーを植えたけど、枯れてしまった。上手く育たない。
といった環境でしたら、一度ラバンジン系のラベンダーを試してみて下さい。
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by solaogplanta20
| 2023-05-25 00:53
| ハーブ
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