ソラプラ作業日誌(11月11日の週)
2024年 11月 18日
11月13日(水)晴れ
毎日霜が降りているようです。
お庭では冬越し対策を始めました。
ティーツリー、レモンマートル、マートル、レモンヴァーベナ
ゼラニウムを室内に移動しました。
ハーブの食卓で収穫した10年目のローリエの木にはムシロを巻きました。
先月、植え替えしたガリカローズにも念のためムシロを。
先週の土、日とハーブの食卓でお昼を食べ、夜も食べ
更に残ったお料理を月、火と食べました。ずっとあゆみさんの料理を食べていて、
今日、自分への頑張ったご褒美に大好きなポテトチップスを食べよう!
と思いましたら、
一口めで変な味すぎて食べれませんでした。
口の中が正しいお料理でリセットされてしまったようです。
びっくりです。
11月14日(木)晴れ
午前中はレッスン。
夕方、室内に取り込んだレモンマートルとマートルの植え替えをしました。
レモンマートルはプラスチックの鉢が割れてしまうほど
根がいっぱいになっていました。
どちらも二回りくらい大きな鉢に植え替えました。
室内に取り込んだ時に鉢が小さすぎると、
すぐに乾いて、冬の管理が大変になります。
このタイミングで植え替えをして、冬に備えます。
11月11日、大変お世話になった農學舎の小坂雅敏さんが亡くなられました。
私が函館に戻って来た時から20年、小坂さんとはたくさん色々な事をしました。
元々は父の時代からのお客様で、会社の社長さんで偉い方でしたが、
私なんかにも「このお花はどうやって育てたらいいの?」と
気さくに尋ねて下さって、お花や植物が大好きな方でした。
ご自分の会社をやられていましたが、様々な事に興味を持って
ものすごい行動力で活動されている方でした。
小坂さんが十字街にステキなホテルを始めた時は依頼を受けて、
屋上にハーブガーデンを作ったり、
ホテルの窓辺にお花の寄せ植えを作ったりもしました。
ヨーロッパのホテルのようなハンギングにしたかったのですが
風が強かったり、日本は雨が降ったりで、中々上手くいかず
二人でがっかりしちゃいましたが。
小坂さんのプライベートジェットで、秋田までグランドカバープランツの視察へ
日帰りで行ったこともありました。
小坂さんは音楽も好きだったので、「たまにはこういうのも聞いた方がいいよ」と
コンサートのチケットをくれたり。
小坂さんの夢だったワインのブドウ栽培を始めた時は
私までワイン造りの勉強をする学校へ行き、甲府の苗木屋さんへ修行へ行かされました。
(私の自腹で)
私にブドウの苗木づくりをやらせようと考えていたようです。
小坂さんからワイナリーの夢を聞いて、「良い本がありますよ」と
長野でワイナリーをやられている玉村豊雄さんの本をお貸ししたら、
小坂さんは すぐに長野まで行って、玉村さんに直接お話しを聞かれたり。
自分の好きな事をめいいっぱいされている方でしたが、
困っている人がいると、すぐに相談にのって、何かしてあげるような方でした。
函館の事もすごく考えていて、色々貢献されていたと思います。
ちょっと函館には居ないようなタイプで、
こんな人が居るのなら、世の中捨てたものじゃないなと思えるよな
そんな方でした。
海外から戻って、親の店を手伝っている私の将来の事を心配して
色々なきっかけを与えるために色々な体験をさせてくれました。
ハーブの勉強を続けていた私は
「小坂さん、私はハーブなんです。ハーブの仕事をしたいんですよ。」
と言ったら、安心したようで、それからは私の将来を心配しなくなりました。
念願だったブドウ畑を持って、ブドウ栽培を始めて、毎週のようにお店に来て
栽培の事や、ブドウの成長具合をご報告下さって、
苦労話を聞きながら、時々手伝いに行かされたりして、
あれから数年、ブドウ栽培も軌道に乗り、
「近頃は小坂さんも、ブドウ栽培にも慣れて、すっかり顔を見せなくなっちゃったね」
なんて、つい最近、父と話していた所でした。
木曜日の朝、新聞で訃報を知り、愕然としました。
なんだか、肩の力が抜けてしまって、
自分の好きな事をめいいっぱいやって、満足だったんじゃないかな。
と言いつつも、涙が止まらない。
私にとっては第2の父のような存在でした。
また、大事な人を亡くしました。
小坂さん、本当に本当にお世話になりました。
とても言葉では言い尽くせないほど。
心よりご冥福をお祈りいたします。
今週は嬉しい事や、楽しい事、そして悲しい事があった週でした。
これが人生。
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by solaogplanta20
| 2024-11-18 00:31
| 作業日誌
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