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ハーブの冬越し

耐寒性のないハーブの冬越しをするようになって15年。
その間、色々な方法を試して、今はこのやり方で落ち着いています。

函館では戸外で冬越し出来ない一般的なハーブはコチラだともいます。

ローズマリー
ティーツリー
ユーカリ
レモンマートル
マートル
レモンバーベナ
ゼラニウム
レモングラス
(月桂樹)

ローズマリーは札幌から来られた方が札幌では出来てましたと、
おっしゃる方が多いのと、道東の方でも出来るという方がいらしたので
北海道でダメというわけではないようです。
ですが、函館で、冬越し出来ていると言われた方は2名のみで(何百人のうち)
私の実験でも戸外で上手く越えたのは1回で、
その後はダメになるという感じで、未だに成功は出来ていません。

月桂樹は実は冬越し出来ていますが、毎年地上部が全部枯れて
根だけが生き残って復活するという冬越しで、10年持たせていますが
それを出来ますと言ってよいのか分からないので、
お客様には出来ませんと言ってます。

耐寒性のないハーブは鉢植えにして、春から秋までは外で栽培しています。
寒くなる前(霜が降りる前)に室内に取り込んで、冬は管理します。
日の入る、暖房を焚いていない部屋がベストです。
物置や車庫などのマイナスになってしまう場所は無理かもしれません。

12月いっぱいは結構暖かいので、乾かさないよう水やりをしっかりやります。
何なら毎日必要なくらい。

12月後半頃から水やりの回数を控えて、週1くらいの頻度で水やり。
冬場にかなり弱って、病気になったり、虫が付いたりしますが
とにかく枯らさないで春までキープ出来たら成功です。

水やりを忘れて、枯らしてしまうと、復活は出来ません。
冬場の失敗は大体これです。
1回でも乾かしてしまうと、株は一気に弱って、
その後、虫だらけになるか、病気になります。
(カイガラムシが付きだしたら、末期の症状で、深刻です)
風通しが悪いと、うどん粉病が付きます。

病気になっても、虫がついても、何とか株を守り切って、冬越し出来たら、
春になって外に出せば、大体元気になります。
私も2月頃はアブラムシだらけだったり、うどん粉病まみれになってたりします。
毎年、2月、3月は「頑張れー。もうちょっとだよー」と
励ましながら世話しています。

ただ、カイガラムシが幹に付きだしたら、これは難しいです。
大体、今まで、カイガラムシを発生させてしまったものは
最終的に処分になってしまうので。。。
私の中では一番嫌いな虫はカイガラムシです。

4月の温かい頃からちょっとずつ風を当てたりして、外の気温に慣らしてから
5月の中頃から外に出します
この慣らし作業をしないと、外に出して、1日で死んでしまったりします。

植え替えは外に出す前の春にやるか、仕舞う時の秋にやるかは
その時の状況に合わせてやってますが、基本、1年に1回は鉢替えしています。
ハーブは成長が早い植物なので、根詰まりすると一気に弱ります。
春から夏にかけて、ものすごく成長するので、
この時に鉢が小さいのはもったいないですし、
水切れをおこしやすくて致命傷になりかねません。

鉢は出来たら土の上に鉢皿など置かずにそのまま置く方法がベストです。
出来たら、少し掘って3分の1くらい埋めるのも良いです。
鉢穴から根が伸びて、根が地面に張ってくれると、成長がグンと良くなり
水やりも楽になりますし、根詰まり問題や、根腐れ問題も解消できます。
秋に室内に入れる時に、地面に伸びた根を切って、
一回り大きな鉢に植え替えています。

ハーブの冬越し_f0400078_09440340.jpeg

大体こんなやり方で、レモンマートルは15年、ティーツリーは10年、
冬越しを続けています。

草花系は長年株を持たせても、段々調子が悪くなったり、
大きくなりすぎて扱いが難しくなったりするので
3,4年で更新するようにしています。


地植えして、冬越し出来ると良いのですが、気候ばかりはどうにもできませんので
栽培には ちょっと工夫が必要です。

私も大変だわ。と思っているのですが、
15年も続けていると、生活の一部に組み込まれるので、
それほど苦にならなくなってきました。

あと、数が多くなると場所問題です。
うちはストーブを焚いていない店内があるので、置く場所は困らないのですが
お家の方は大変かも。鉢の数には気をつけて下さい。






by solaogplanta20 | 2024-11-30 00:41 | 栽培方法 | Comments(0)

ハーブのお仕事と日常の事などを書いています


by Solaogplanta2020
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